電気容量が少なく老朽化したキュービクル

建築士より建て替えを勧められた老朽RC造り賃貸住宅のリノベーション記録

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電気設備の問題点

高圧線と電灯線

電気は屋上に6600Vの高圧電圧が受電されていました。

高圧電気引き込みの鉄塔

受電したケーブルは配管内に収められ、屋上からパイプスペースを通って地下のキュービクルに送られていました。雨漏りの問題もありましたが、この高圧電線がある為、簡単に対処できない原因になっていました

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地下に設置してるキュービクルは建築当初からのもので、相当老朽化していました。

改修前のキュービクル

キュービクル内で6600Vから単3電気、3相200Vに変換した後、メインの分電盤に送られていました。一部のブレーカーは昔ながらのヒューズ式で建築当初のままでした。

改修前分電盤

下記は各部屋の分電盤と電気の子メーターです。各部屋の電気は単2で電気容量も小さく、3DKの部屋では頻繁にブレーカー落ちが発生していたのではと思います。

改修前電気の分電盤

テレビ受信設備

屋上にUHF/VHFのアンテナが付いていますが、現在は使用しておらずケーブルテレビが引き込まれていました。ケーブルテレビとUHF/VHFには対応していましたが、地上波デジタルの対応は不明、BSデジタルやE2スカパーには全く対応できていませんでした。

改修前屋上アンテナ

アンテナブースターは入居者のベランダに設置しており、万一不具合が発生しても安易に点検できない場所にありました。アンテナケーブルや分配器も古くそのままではデジタル放送の対応は無理でした。

改修前アンテナブースター

通信設備

電話配線は建築当初の電線と新規に引かれた電線が混在しており、どの電線が使われているのかぐちゃぐちゃで判別できない状況でした。

改修前電話配線ボックス

共用部照明

共用部の照明は集合ポスト上など必要な場所に付いておらず薄暗い状況でした。電灯は昼夜を問わず24時間点きっぱなしになっていました。

改修前階段照明

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EDIT

安易な建て替えは出来るだけ避ける!エコが推奨されるこれからの賃貸運営by賃貸マンション再生の記録©2007

徹底的に調査検討後リノベーションした賃貸マンション