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南側ベランダの追加設置は断念
ベランダを追加設置する方法は3つの方法がありました。
壁面にベランダを取り付ける
窓周りにアンカーを打って取り付ける手すりなどはアルミ製で作られていますが、人が乗ることができるベランダまではありません。
丈夫なベランダをつけるには、躯体を一部解体し、鉄筋の溶接と生コンを打ち込む作業が必要となります。
当マンションは昭和45年築で古い耐震基準で作られています。躯体を解体しての作業は新しい耐震基準に適合させ建築の確認申請が必要となります。 当時の図面が残っていない状態で耐震基準に適合させるのは無理という結論になりました。
南側の空き地を利用してベランダを増築する
南側に鉄筋でベランダを増築する。同時に外部から既存建物を補強し新しい耐震基準に適合できないか検討するため各種調査を行いました。
まず、躯体コンクリートの状態確認を行いました。結果は年相応の劣化はある物の極端な強度低下などは見られないという結果でした。
続いて、増築部の地盤調査のため付近の地盤調査資料を取寄せました。
近所の資料なので正確に断言は出来ませんが、あまり強い地盤では無いようです。
この先、ベランダ増築を進めて行くには
- 地盤の調査
- 増築部分の建築設計
- 増築部分と既存建物を一体とした耐震強度の計算
- 増築に伴う確認申請
と調査だけでかなりのコストと時間を費やす事が解りました。また、このまま進めても、ベランダを増築できる可能性はかなり低い様でしたのでベランダ増築は断念する事になりました。
室内側にベランダ
南側にベランダを作る方法は、あと室内側に設ける方法があります。例えば下記のようなプランの場合、室内側にベランダを設けるのかベランダ無しで部屋を広く取った方がよいのかで迷いました。
ベランダの使用目的を上げると
- エアコンの室外機置き場
- 給湯器の設置場所
- 洗濯物を干すスペース
となります。一部の部屋を除いて北側に小さなベランダがすでにあるので、給湯器は北側に設置できます。洗濯物を干すスペースは南側の窓の上、浴室乾燥機を設置したお風呂場、北側の小さなベランダと複数の場所に確保できます。。エアコンの室外機は壁掛けで設置しメンテナンスも室内側から作業できるよう工夫しました。その為、ベランダは作らずに広い部屋を作る方法を選択しました。
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